ソーラークッカー

太陽光で料理をしてみよう

太陽光の利用というと，黒く塗った容器で温水を作るとか，太陽電池で電気を取り出すということがすぐに思い浮かぶと思いますが，ソーラークッカーを使って料理も出来ます．これは基本的に太陽光を反射板で集めて利用するしくみになっていますので，晴れていないと使えません．しかし，燃料が必要ない(ランニングコストがかからない)ですし，木や化石燃料を燃やさないという点で環境にも優しそうです．災害時等，電気やガスや適当な燃料がない時にも使えそう．簡単に自作もできます．

ただし，収斂火災にはご注意を．金属製のボウルに太陽光が当たって火災が発生するケースがありますが，ソーラークッカーでも同じ事が起こりうるので．．．そういえば，アルキメデスでしたっけ？太陽光を反射させて集めて敵の船を焼き払ったという伝説を聞いたことがあるような．．．

**持っているソーラークッカー**
名前	コメント	写真
きらぴか	市販品．パラボラ型で結構強力です．新聞紙なら火がつくかも．
サンシェフ	市販品．260度まで温度が上がるという表示があります．組み立て方が悪いと，途中で崩壊することが．．．また，軽いので風で倒れやすい傾向にあります．
簡易ソーラーパネルクッカー	鳥居ヤス子さんのホームページで紹介されていたもの．短時間で安上がりに作れます．

**きらぴかの使用例**
写真	コメント
	ポップコーンを作ってみました．きらぴかに付属していた黒い鍋に，ポップコーン用のトウモロコシ粒とバターを入れて，セットします．
	途中で蓋を開けると，ポンポン飛び出してきます．空がきれいに晴れていれば，比較的うまく作れます．
	ソーセージも，ジュージュー焼けます．匂いをお届けできないのが残念です．

**サンシェフ**
写真	コメント
	左の写真は太陽熱オーブン・サンシェフの箱です．縦横それぞれ20cm位です．右の写真は，パネルをセットした状態です．パネルは直径37cm位で，高さは23cm弱です．箱の黒い部分に調理したいものを入れます．
	少し分かりにくいですが，付属のパネルをつけて，ワイドにしました．通常は，こちらの状態で使用した方が良いと，説明書には書いてありました．パネルの直径が50cm位で，高さが44cm弱です．風でひっくり返りやすいかも．

**簡易ソーラーパネルクッカー**
写真	コメント
	作り方は，鳥居ヤス子さんの『ソーラークッキング』に詳しくありますが，一応．書いておきます（若干自己流）．まずは，準備するものの例です(身近な物で適宜代用しましょう)．レンジ台のシート(銀色，75cm×55cm以上) 空き缶とその蓋になりそうな物(黒く着色する) 金網(100円ショップにあるもので十分) クリップか洗濯ばさみ2個透明なペットボトル(1.5L以上の丸い物がおすすめ) 工作用具適宜
	レンジ台のシートをだいたい左図の実線・直線のように切ります．破線部分は切らずにゆるく谷折りにします．ペットボトルは底側を使います．缶の高さよりも，数cm以上高くすること(缶を中に入れたときに，絶対に接触しないこと．接触していると溶けます)．缶は薄手の方が良いかも．黒く塗る場合はつや消しの方が良いかも．
	レンジ台のシートを写真のような形にして，手前部分をクリップなどで留めます．切り取った部分はパネルの上に取り付けます．調理したいものは，黒く塗った缶の中に入れます．パネルの中に金網を敷き，その上に，黒く塗った缶を置き，カットしたペットボトルを被せます．写真右のペットボトルの高さは，缶に対してちょっと高すぎるかも．